例年、春の訪れとともに、狂犬病予防注射のシーズン(当院では例年4~6月中)がやってきます。
生後3ヶ月以上の犬は、マイクロチップ登録情報の更新(飼い主情報の入力)と毎年1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。
近年、国内でもBSE(いわゆる狂牛病)、鳥インフルエンザなどが話題になりましたが、毎年、世界で3~5万人が狂犬病で亡くなっています。
今の所、国内では撲滅した状況ではありますが、国交の盛んな日本においては、いつ狂犬病の発症例が報告されてもおかしくないと思われます。そして万が一、国内で発症があった場合、「自分の飼い犬は大丈夫なのか」とパニックをおこす恐れもあると予想されます。
また、震災以来、ペットとの同行避難が注目されており、一時避難拠点への入場において、狂犬病予防接種の注射および登録が済んでいると安心です。
そのためにも例年しっかり狂犬病予防注射を済ませておくことが大切です。我々、獣医師は今後とも狂犬病予防注射の啓発を飼い主さんに対して行ってまいります。